鮎原米(あいはらまい)とは

淡路島の山間部にある洲本市鮎原地区は、粘土質の肥沃な土壌をもつ棚田地帯で米作りに適した場所です。

鮎原地区は山間丘陵地にあるため、昼と夜の寒暖差が大きく、粘りや甘みの強いお米が作られます。

国生み神話でイザナギ・イザナミが淡路島創生時に最初に出来た山といわれる先山(せんざん)を水源とした良質な水が水田に流れ、これらの土壌・土地・水が鮎原米を作り上げています。

鮎原米の特徴

粘土質の土壌で育てられた米は、ふっくらモチモチした食感と甘みと粘りの強さが特徴です。

炊き上がったお米は絹のようなツヤがあり、冷めたお米は甘みが増し、硬くならないのでお弁当にも最適です。

鮎原米を育てる環境

淡路島の山間部にある田んぼの一部は、コセ(法面部分)から水が湧き出るため、排水が難しいといわれています。

そのため、コセに沿って細長い溝穴を掘る事で排水を促進させ、土壌をは乾燥してお米を収穫しやすくします。

鮎原地域ではその溝穴を”ネキ”と呼び、棚田をよく観察すると”ネキ”が掘られている淡路島らしい風景が楽しめます。

鮎原米が育てる環境

”ネキ”は湧き水を溜めていて年中じゅるい(ぬかるんでいる)ため、水がある環境を好む生物の貴重な生活環境になっています。

鮎原地区の田んぼは、お米をつくりながら生き物がすみやすい環境をつくる、おもしろい環境になっています。